2019/3/31

ソナーで海底探検!?

 ❖ソナーで海底探査試験中です
 
 お客様からの要望で、海面下の土砂堆積状況を確認したい!傾向管理をしたい!ということで昨年来から検討をしていました。
 ある時に、ネットで検索している時、その要望に叶う治具(ツール)を見つけ、即購入し独自で検証試験を行っています。
 【ソナーの特徴】
 ・球体で軽い
 ・WiFiを内蔵
 ・等深線を作成可能
 ・GPS座標で水深データを記録可能
 
*傾向管理をする上で、基準を決めることが重要!
①測定範囲(基準)を決めて測定
②極力短時間で測定(2時間以内)
③潮位が安定している干潮付近が望ましい
④測定精度向上のため測定可能な天候の選択
 
❖試 験
第1回 2月22日(金) ドローンでソナーを吊り下げ測定するが波と水流で、上手くデータ採取できず! おまけにドローンは失速し海中に引き込まれ、海の藻屑に…!試験1日目に悲しいー!2019.9.1追記
 
第2回 3月25日(月) 釣り竿でキャストし測定、時間はかかるが良いデータが採取できた!今後、データから、土砂堆積量の計算にチャレンジ!?
 
第3回 4月 4日(木) 風、波強く、良いデータ採取できず中止
 
第4回 4月 6日(土) 少し波と風がありましたが、それなりに測定できました。3月25日と比べると、等深線は変化しています。潮流、風の影響で、土砂の堆積状況が変化しているのが分かります!
 
第5回 4月 8日(月) 風5.5m/s、波荒く、測定するも良いデータ採取できず!
 
第6回 4月19日(金) 風2.8m/s、波小で天候良し。良いデータが測定できました。やはり、自然環境には叶いません!
 
第7回 4月20日(土) 風4.4m/sでしたが、東の風のため波が立たなく、今回も良いデータが取れました。(東の風では荒波が相殺されること、新発見です!)
 
第8回 5月 2日(木) 測定上限と決めた潮位0.4mのため、測定箇所の潮位レベルを確認。 測定口堰の面一であった、波が荒いと波が堰を乗り越えてくる。長靴の中に海水が…びしょ々!このような状況では胴長靴が必要と理解!!(~_~;)
 
第9回 5月 8日(水) いい天気、風・波ともに穏やか、潮位0.2m!等深線図作成の精度を上げる目的で、ソナーの移動方法、スマホの設定、WiFi通信状況など総合的な確認のため、水深測定実施。ソナーのGPS、WiFi機能の安定を待ってから、行うのがベスト!ソナーの移動はゆっくり行う、決まり!!
 
土砂堆積量の計算にチャレンジ!!… 3月25日から試練再開!!
・土砂堆積量の把握ですが、非常に難問です!しかし、お客様のご要望ですからやるしかない!そこで、専用ソフトを解析する中で、等深線マップより面積を求めることができることに着目!チャレンジしましたー 
 
・等深線に沿って、定点を付けていきます。これが、非常に根気のいる作業(@_@。)目をしょぼしょぼさせながら定点を追加し、等深線で囲われた範囲の面積を求めます。
非常に細かい作業で、肩こりも増幅し、休憩しながらの作業、疲れるー!疲れるーと言っても、誰も助ける人はいません。ひたすら孤独な作業です。(~_~;)
 
・そして、何回もチャレンジし、等深線範囲の面積を求めることができましたー!
 
・次に、これから管理していく「基準となる範囲」決め!
この範囲を決めることで、経時的に管理が可能となります! ガンバ!!(平泳ぎ!)
 
・そして、試験測定の中で一番よく取れた3月25日の等深線マップから、各面積を求め、水深データから最深値を求め、その値を土砂堆積量の基準点として、海水分を差し引きしついに、 面積と深さ(逆算)から、推定土砂堆積量を求めた!!
(理論上は間違っていないはず! やったー!)!(^^)!
 
 ” 何もないところから形あるものを見い出した、苦労が実った、やったね! ”
 
・先般のお客様との打ち合わせの中で、等深線の水深幅(基準)を統一してほしい旨の要望があり、これまでの実績を再確認、ソナー販売店へも質問として問い合わせ実施。
 
・5月8日、ソナーの販売店から、質問の回答をメール受信! 
 新事実発覚!等深線の刻みは、10mまでは、0.33m刻みであった!
 これで、私がこれまで作成してきた「等深線基準」が概ね正解であったことが実証できた。
 
 ただ、取扱説明書にもそんなことは記載されていなかったのが、本当に残念!販売店へ、ソナーの使用者へのアナウンスを要望しました。 スッキリしました。
 
・お客様のご要望どおり、解決の糸口を掴み、管理推進できる状態になり、いざ契約という段階までになりましたが、お客様の契約条件に満たず、これまでの努力も報われず終了と相成りました。 
大企業、一人親方とは契約しない、と… 。えー!??今までの時間と苦労を返してくれー!
 
 この経験から得たものは、…???
・甘い誘惑に乗せられました! 世の中甘くない、これが今時の世の有様ですね!
でも、一番得たものは、
◆己の発想力と技術力は誰にも負けない
成せば成る、何事も…!の実践! 
◆起業人としての自覚(考え方)
 良い「教訓」となりました。